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マン島TT2016の見どころ

投稿日:2016年6月1日 更新日:

100年を超える歴史を持ち、今年で97回目の開催となるマン島TT。今年のポイントなどをいくつか紹介していきたいと思う。

マン島TTは非常に特別なイベントで、バイクレースの中でもその非現実さは類を見ないだろう。レースは一般公道で行われ、静けさを保っていたかと思うと、座っているほんの数十センチ先を超高速のバイクが駆け抜けていく。ここまで近距離でバイクが駆け抜けていく様子を見ることができるのはマン島TTならではといったところだ。

また、開催期間は2週間だが、例年平均して2名のレーサーがコースで命を落としている。最悪死に至る可能性もあるにも係わらず駆け抜けるレーサーたちの走りを目の当たりにすれば自然と私たちを真剣にさせてくれる。

日本に在住している私たちにとってはなかなか実際に見ることが難しいレースではあるが、少しでもマン島TTの魅力が伝わるようこの2週間情報をお伝えしていきたいと思う。

注目すべき優勝候補、マイケル・ダンロップ

最も注目すべき人物としては、マイケル・ダンロップだ。伝説的なロードレーサー、ジョイ・ダンロップの甥であるマイケルはバイクに対し並外れた集中力を見せる人物であり、BMW S1000RRに跨ったら最後、誰にも止めることはできない。

昨年のマン島TTでは、当初ミルウォーキー・ヤマハに所属しYZF-R1で参戦予定だったが、プラクティス終了後に急きょチームを離れビルドベースBMWチームへ移籍を発表するなど、徐々に成績を上げていった中では考えられない行動を起こしている。

現在マン島TTで11勝、内8勝は過去3年に収めるなど注目すべき成果を挙げており、今年のマン島TTの最も有力な優勝候補ともいえる。

マイケル・ダンロップは天候に左右されず素晴らしいパフォーマンスを発揮する。レース前に雨の兆候が見えたとなれば、彼にとって絶好のチャンスとなるだろう。

マイケル・ダンロップはシニアクラス(BMW S1000RRで参戦)、スーパースポーツTTクラス(ヤマハYZF-R6で参戦)などに参戦予定。BMWに車両を変更した今、去年のように言い訳はもうすることができない。

最多優勝へ、ジョン・マクギネス

ジョン・マクギネスは、マイケルに次いで注目すべき選手の一人で現在マン島TTで23勝を収めており、ジョイ・ダンロップの26勝の記録を超えようとしている。

今年で44歳になる彼はしばしばその体型がスポーツマンらしくないと指摘されるも、無限から電動バイク「神電」のライダーのオファーを受けており、勝利をおさめ続けている。今回のレースでも一勝を収めることが十分期待される。

電動バイクに限らずガソリン車でも優勝争いに絡んできている。レースに参戦当初も本来なら優勝候補であったが、参戦当初ということもあり、将来有望なレーサーという立ち位置であった。現在ではマン島TTのコースに深い知識を有している選手として、驚くような結果を見せてくれるのだろう。

ジョン・マクギネスは比較的600ccクラスよりリッタークラスで良いパフォーマンスを見せ、スーパーバイクTT、スーパーストックTT、シニアTTなどで表彰台争いに絡んでくると予想される。もちろん、スーパースポーツTTでも同様なことは言うまでもない。

その他の選手について

当然以上の2人のみだけ注目しとけばいいというわけではなく、1位の座に立つ可能性のある選手はたくさんいる。

イアン・ハッチンソン、ブルース・アンスティの二人は去年優勝している。また、マイケル・ラター、コナー・カミンズ、ジェームズ・ヒラ―、リー・ジョンストン、ウィリアム・ダンロップ、キャメロン・ドナルド、ディーン・ハリソンらの走りも力強い走りを見せてくれる。

ブルース・アンスティは47歳でお世辞にも若いとは言い難い年齢だが、2014年のスーパーバイクTTでのラップタイムは現在のところ最速ラップタイムとなっている。

イアン・ハッチンソンは、穏やかな話し方とは一変、レースではその実力を発揮する。2010年のソロクラスでは、6レース中全てにおいて勝利を収めている。

最後に、若手レーサーとしてはディーン・ハリソンを挙げておこう。2014年のライトウェイトTTで優勝、次なるマン島TTを代表するレーサーとなることだろう。

電動バイクで平均時速200kmの壁を超えれるか?

マン島TTにおいてTTゼロクラスは、スピード、知名度の両方において近年驚くべき進展をみせている。

チーム無限については、約60kmのコースで平均時速200kmの壁を超えることが期待されている。去年、ジョン・マクギネスが電動バイクで平均時速192kmの記録を出し、平均時速200kmという600ccクラスのバイクが争うスーパースポーツTTクラスの領域は目前だ。

関連記事:無限 マン島TT3連覇へ向け神電 伍のテストを開始

また、チーム無限だけに関わらず、去年から参戦しているビクトリーの電動バイクの活躍にも注目したい。ウィリアム・ダンロップが乗るビクトリーRR(Victory RR)は、去年から著しい改善が加えられていることは言うまでもないだろう。どのような走りを見せるのか今から楽しみだ。

関連記事:ビクトリー、マン島TTに参戦する電動バイクを公開

2ストローク vs. 4ストローク – それぞれのGPマシンの勝負の行方は?

既に過去の記事でも紹介したが、今年のマン島TTには2台のGPマシンが参戦する。1つはブルース・アンスティが乗るホンダの公道用MotoGP車両RC213V-S。そしてもう1つはイアン・ラファーが乗るスッター(Suter)が製作する2ストローク500ccのGPマシンがベースのMMX500だ。これらのマシンがマン島TTでどのような戦いを見せるのかは全く想像がつかない。

しかし、このように2ストロークと4ストロークそれぞれのGPマシンが共に戦うということだけで今回のレースに特別なものをもたらしてくれていることは間違いない。

関連記事:マン島TT2016: スッター(Suter) MMX500 パドック最新映像
マン島TT2016: RC213V-S ジャンプ映像

おすすめ映画「クローサー・トゥ・ジ・エッジ」


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この記事ではじめてマン島TTの存在を知った、という人には「クローサー・トゥ・ジ・エッジ(Closer To The Edge)」という映画がおすすめだ。同映画は、既に引退してしまったが、ガイ・マーチンという選手にスポットを当てたマン島TT2010に関するドキュメンタリー的映画で、初心者にも楽しめるようなものとなっている。ブルーレイ版とDVD版の両方があるので、お時間がある方は是非ご視聴を。

Reference:Tony Goldsmith, Asphalt&Rubber

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