ドゥカティ(DUCATI)は1100ccもの大排気量スクランブラーがラインナップに追加されるという大きなヒントを与えてくれた。
バルセロナで行われたスクランブラー・シックスティ2(Scrambler Sixty2)の発表の際に、プロジェクトマネージャーであるフェデリコ・サッビオーニ氏(Federico Sabbioni)は、英バイクメディア、バイザーダウン(Visordown)に対し以下のように話したようだ。
「私たちは更に大きなサイズを可能とするエンジンを手にしました。そして、たくさんのアイディアが…火山ようにアイディアが噴き出してきており、そのことに対して考えています。」
しかし200馬力のパニガーレのエンジンがスクランブラーに積まれるなんてはやちとりはしないように。サッビオーニ氏は、スクランブラーの排気量がどれだけ大きくなろうとも、2バルブ空冷エンジンというのは変わらないと強調していた。
「私は、我々がこの種のエンジンの採用を続けると思います。過去に様々な排気量のこの種類のエンジンを作り、それ故経験とこのエンジンの他のバージョンを作る余地もあります。800ccのエンジンはブランドの拡張をしてくれる可能性を十分に有しており、もちろんそれより大きなエンジンを作る可能性もあります。」
現在の最も大きなデスモドロミックエンジンはスクランブラーに搭載されている800cc空冷エンジンだ。
しかし、過去には2013年に販売終了となったモンスター1100EVO(Monster 1100 EVO)に搭載されていた1100ccのものがある。リッタークラスのスクランブラーが登場するとすれば、これが最も有力な候補となるだろう。もちろん、ユーロ4排ガス規制に適応させて、だ。
ドゥカティのシックスティ2(62)という名前は、1962年のオリジナルの250cc単気筒エンジンを積んだスクランブラーを指しているのならば、250ccのエントリーモデルを、インドなどに向けて作るのではないのか、という疑問が生まれてくる。
しかし、サッビオーニ氏は以下のように答える。
「250ccは小さすぎます。400ccのツインが最低ラインと考えており、私たちのブランドとしての価値を下げないためにも、一番の低すぎる領域まで伸ばしません。私たちは、30年も昔の車両をただ単にコピーするようなことはしたくありません。過去の財産を再び思い浮かべてほしく、現代の技術と革新を加えようとしています。しかし、スタイリングとインスピレーションは、昔のものを持ったままでです。」
さて、今後100馬力のスクランブラーが登場するのであるならば、エンジンは実際のところどうなるのであろうか?
Reference:Ducati, Visordown
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