モトGPセパンテスト三日目も、モビスター・ヤマハのホルヘ・ロレンソ選手が圧倒していた。そして2番手にはバレンティーノ・ロッシ選手と、ヤマハが1,2番手のタイムを記録していた。
テスト最終日となるこの日のスタートはゆっくりとなり、2時間経ってからライダーは走行をはじめた。まずはじめにヤマハのテストライダー、中須賀克行氏が走り始め、残り5時間となったとこで他の選手たちはそれに続き走行を開始した。
アンドレア・イアンノーネ選手は、路面コンディションが良くなってくると良いペースで走行をしていたが、そののち軽い転倒を起こした。
そして、一番はじめに最速ラップを叩き出したのはホルヘ・ロレンソ選手だ。ロレンソ選手は比較的最後のほうに走行をはじめたが、4周目で2:00.882を記録。
その後ロレンソ選手は更にタイムを上げ2:00.016に。ロッシ選手も2:00.556までタイムを上げた。この時点でこの日の1番手と2番手のタイムはヤマハが独占することとなった。そしてロレンソ選手と1秒以上の差をあけて、マルク・マルケス選手が続いている。
この間、ヨニー・エルナンデス選手が第1コーナーで転倒、ティト・ラバト選手が第5ターンで転倒している。
火曜日には好調を見せたオクト・プラマック・ヤクニックのダニロ・ペトルッチ選手だが、この三日目の水曜日では、第9コーナーにおいて4速から1速にシフトチェンジする際にエンジンが停止。これによるエンジン交換に2時間要した。
3時間半を残して雨が降り出し、ライダーたちはすぐにピットへと入っていった。雨は残り1時間を残してやみ、残りの1時間はそれぞれのライダーが最後のタイムアタックとなった。
そして、ロレンソ選手は1:59.580という素晴らしいタイムを記録。この時の使用タイヤは、リアはハード、そしてフロントはミシュランの新しいものであった。しかも、2分の壁を更にもう一度超え、1:59台はを2ラップ計測した。ロレンソ選手のベストタイムは、この日の最速タイムであることは言うまでもないが、その他の選手すべてに対し0.5秒差をつけている。
3日間を通して、この日のロレンソ選手のタイムが最も早いタイムとなった。2番手はペトルッチ選手が火曜日にソフトタイヤで走行した2:00.095。アビンティア・レーシングのヘクトール・バルベラ選手も同様ソフトタイヤの恩恵を受け、ロレンソ選手とは0.8秒差で3番手となっている。
ロッシ選手のベストタイムは、三日目の水曜日、ハードタイヤでのタイムで、トップとは0.976秒差。
レプソル・ホンダのマルク・マルケス選手は三日間を通して5番手で2:00.843。ホンダのライダーの中では最も早いタイムとなっている。
6番手にはLCRホンダのカル・クラッチロー選手、2:00.899。ドゥカティのスコット・レディング選手は火曜日のタイムで7番手。レディング選手は三日目の水曜日には、30分ほどの時間をほぼ同じペースで走ってみせている。
次のモトGPの日程は、2月17日のフィリップ・アイランドでのテストとなっている。
2016 MotoGPセパン合同テスト 3日目結果
1.ホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP)1分59秒580
2.バレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)2分00秒556
3.マルク・マルケス(Repsol Honda Team)2分00秒883
4.カル・クラッチロー(LCR Honda)2分00秒992
5.ケーシー・ストーナー(Ducati Team)2分01秒070
6.ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)2分01秒161
7.ダニロ・ペトルッチ(Octo Pramac Yakhnich)2分01秒217
8.アンドレア・イアンノーネ(Ducati Team)2分01秒223
9.スコット・レディング(Octo Pramac Yakhnich)2分01秒229
10.マーベリック・ビニャーレス(Team SUZUKI ECSTAR)2分01秒244
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19.中須賀克行(Yamaha Test Team)2分02秒940
Reference:MotoGP, Visordown
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